近畿大学グリークラブの50周年記念誌が完成して、大阪で開催された完成記念パーティに参加してきた。私にとって38年ぶりの初めての同窓会だった。
「おぅ!野崎やんけ、えらい老けたなぁ」 と先輩の声
「野崎先輩やないですかぁ生きてはりましたん」と後輩の声。
「なつかしなぁ、どないしてたんや」 と同輩に肩をこづかれる
そのたびに、うるっと熱いものがこみあがる。
完成した記念誌を眺めると第10回から第12回の定期演奏会のページには、学生指揮者として野崎晴雄の名前もある。先輩や後輩には関西二期会のメンバーもいる。コールピンネと言う10数名のプロ集団のようなグループのメンバーもいる。パーティのオープニングはコールピンネによるブラームスの合唱曲「愛の歌」から始まった。30分にも及ぶミニコンサートだったが、あまりの素晴らしさに我を忘れて聴きいった。
パーティが終わり、先輩後輩達との二次会では、誰から「ほな、うたおか」と切り出すかと思っていると、誰からともなく、音取りが始まって十八番の小夜曲をなんとドイツ語のまま歌い上げた。周りに居る店の他の客から拍手が沸き上がる。このスーパー爺さん達は一体何者だと思ったに違いない。まだ歌えることに勢いがついたら、あとは学生時代に逆戻りして大騒ぎしてしまい、店には迷惑をかけてしまった。また再会を誓い、堅い握手で別れ、ホテルへの道すがら涙が止まらなかった
最高の最高の同窓会だった